病状よりも人をみる韓医学~自分で判断できる人になる~
健康管理や養生の分野では
体質改善という言葉がよく登場しますよね。
私はこの体質改善という言葉にずっと違和感がありました。
不調改善、体調改善という言葉だったら分かります。
しかし、体質はその人の個性です。
それを改善する必要がありますか?
ということなのです。
韓医学の特徴~病状よりも大切なこと~
韓医学・韓方では
「人をみる」
ということを重視します。
中医学や漢方、西洋医学にはない特徴です。
その人の体質や体調はもちろんのこと
住環境や家族構成
食習慣、生活習慣
考え方や価値観
性格
仕事
日常生活でのストレスの度合い
など、
その人を取り巻くあらゆるものを見て判断します。
資質を知るとは、身体の声を聴くこと
一般的な医療処置では、不調や体質改善を目的に
食べるものをチョイスしますよね。
それもいいのですが、自分が食べたいと思うものから
自分の資質や状態を知ることにもトライしてみて欲しいんです。
そちらの方が、その人自身、自分が分かるので
成果は断然早いと考えています。
たとえば、やってみて体調良いならいいけど
なんかちょっと違うかな〜?
と感じたらやらなくていい。
そう感じた人には必要がないということです。
この「なんか違う」という感覚がとても大切です。
同じ薬を飲んでも
人によって合う・合わないや
症状が改善する・しないが異なります。
流行っているからとか
〇〇さんにすすめられたからとか
身体に何が足りてないとか
何を食べたらだめとか
そんなことを無理にやる必要はありません。
ひとりひとり身体が違うからです。
仮に全く同じ体質の人がいたとしても、
食習慣や環境、思考などが違います。
世の中にあふれる方法や知識の中から
最終的に選ぶのは自分自身。
自分の身体の声に耳を傾けましょう。
何の病気や不調が現れているのか?
ということに注目するより
自分という身体と心の性質を知り、受け止めて
どう活かしていくか?
ということを考えてみましょう。
私はその体質が悪さしないように
バランス取る術をアドバイスしたい
と思っています。
自分で判断するために大切なこと
思考停止にならないように、自分で考えて判断することが、
これからの時代は今まで以上に大切です。
私は講座を開催していて、学びに来てくださる生徒さんがいます。
このお仕事をするようになってから、
『自分で考えて判断できる人』があまりにも少ないことに気づきました。
この分野は健康や食、身体のことが中心ですが、
韓方、漢方や中医学、薬膳、東洋医学の養生に限らず、
栄養学だったり、腸活系だったり、予防医学だったり、様々なアプローチがあります。
私たちの講座を受講される方は、そのようなお勉強を既にされている方も結構多いです。
皆さん、知識は色々インプットされているのですが、
頭に詰め込むだけ詰め込んで、繋がっていないのです。
パズルのピース(知識)を集めるのに必死になって、
パズルを繋げて絵を完成させることをしていないのです。
パズルを完成させるには、自分で考えながら、
どれとどれが近くにある繋がるピースかな?
と整理して当てはめていきますよね。
それと同じで、集めた知識(ピース)を繋げていかないと、
なにも見えてこないんですよ。
しかも、ピースを集めることばかり意識して、
あれこれ手をつけていると、
ピースの数が増えはしますが、数が増えたらパズルの難易度はアップし
時間がかかります。
自分で判断する大切さを韓方から学ぶ
自分の身体の状態を良くしたいのに、
ピース集め、つまり知識をインプットすることばかりしていては、
ゴールは遠ざかるばかり。
ピース(知識)がある程度揃ったら、
自分で考え、実践し、検証しながら、
点と点を繋げていくことが重要です。
それから新たなピースを集めたら、
すでにあるできかけのパズルに簡単に当てはまり繋がります。
それを繰り返していくと、次第に大きなパズルが完成します。
自分の中で全てが繋がるのです。
すべてが繋がった時の喜び。
何が起きても、自分で考え、判断し、対処できる自信にもなります。
自分の感覚に耳を傾け、自分で判断できるよう、
繋がりを意識していきましょう^^